高等学校外国語科

2023年5月の記事一覧

令和5年度英語教育改善プラン推進事業「英語指導力向上事業」(高等学校・第1回研修会)

 本事業は、高等学校・中等教育学校(後期課程)及び特別支援学校英語科担当教員の希望者を対象に、学習指導要領の趣旨や「指導と評価の一体化」について理解を深めることを目的としています。

 東京外国語大学大学院の投野 由紀夫 先生を講師にお迎えし、理論に基づいた実践を通して英語指導力の向上を図るため、【理論編】・【実践編】の2回構成で実施します。

 5月26日(金)にオンラインで実施した第1回研修会【理論編】では、「話すこと[やり取り]・[発表]」や「書くこと」の力をつけるためには、「読むこと」の力をしっかりとつけることが重要であり、そのためには「読むこと」の指導改善が不可欠であるということについて、投野先生から丁寧に御指導いただきました。投野先生の御講義や受講者同士の協議を通して、テキストタイプ(説明文・論証文・叙述文)別に、読む目的を明確にした指導を行うことの重要性に気づくとともに、日々の授業を振り返る貴重な機会となりました。

    

虫眼鏡参加された先生方の感想は以下の通りです。

  • 授業ではアウトプットに重点が置かれがちだが、生徒に読む力を付けていくことができるような指導・評価のヒントが具体的に提示され、改めてアウトプットの力を付けるための適切なインプットとその量が大切であることがよく分かった。
  • 「読むこと」を大切にすること、テキストタイプによって発問や活動を変えていくことなどについて、考えることができた。本日の講義を参考に、授業改善につなげていきたい。
  • 「読むこと」に関する専門的な助言をいただいた。今後は「テキストタイプを把握して何を読み取らせればよいのか確認する」ということを意識して、授業改善に取り組もうと思う。
  • インプットをどのように行うかというのはテキストタイプによってアプローチが変わるという、普段意識していなかった点に気づくことができた。読解力やインプットの質を高められるように、今後実践していきたい。
  • 学習指導要領に沿ったリーディング指導の改善をしたいと考えていたので、本日の講義で多くの学びを得ることができた。テキストタイプから目的に応じたリーディング指導の授業づくりをして、目標を共有しながら、生徒に力を付けることができるような授業に改善していきたい。

 

 参加された先生方には、投野先生の御講義を通して学んだことをもとに、各校で実践を進めていただきます。12月の第2回研修会【実践編】で、先生方の実践を共有できることを楽しみにしています。