高等学校外国語科

2016年2月の記事一覧

平成27年度小中高英語パワーアップ講座

 平成27年度小中高英語パワーアップ講座の様子です。

【全体研修】

 7月24日(金)に文部科学省初等中等教育局教育課程課 平木 裕 教科調査官を講師にお招きして,全体研修を行いました。平木 裕 先生は「外国語教育を取り巻く現状と課題 Part2 ~授業改善に求められる視点~」をテーマに,英語教育を取り巻く大きなうねりやこれまでの外国語活動・英語教育の成果と課題,今後の英語教育に関する国の動向や校種間連携の在り方等について講義をしてくださいました。
 午後からは,昨年度国の「英語教育推進リーダー中央研修」に参加した中学校教員2名,高等学校教員1名の先生方より,中央研修の内容と,本講座内でこれから行われる伝達講習の概要や目的について,参加者へ説明がありました。
 その後,小学校教員と中学校・高等学校英語科担当教員による小・中・高合同グループ別協議が行われました。
最後の質疑応答の時間には,校種間連携に取り組む際の課題や教材の扱い方についてなど,受講者から出された質問に平木先生が詳しく答えてくださいました。

  

 受講者からは「小・中・高それぞれの目標が段階的な発展をイメージしていることについて,改めて考る機会となった。」「現行教育課程のもと,できていることと課題と考えられることについてデータを示して説明していただけたのがよかった。」「年間指導計画やCAN-DOリストと授業との関連づけ,評価についてよくわかった。」「小→中→高の連携の大切さとともに,中学校の果たす役割の大きさについて改めて感じた。」といった感想が寄せられました。

 
【校種別研修(高等学校)】

 7月31日(金)に,東京外国語大学 根岸 雅史 教授と,広島大学 樫葉みつ子 准教授を講師にお招きして,研修を行いました。

 根岸 雅史 先生は「CAN-DOリストの活用」をテーマに,CAN-DOリスト作成時のポイント,これから改訂する際の留意点,各校英語科担当教員全員で取り組むことの意義などについて,演習を交えながら講義をしてくださいました。

 受講者からは「CAN-DOリスト作成と活用にあたってのヒントをたくさん得ることができた。」「CAN-DOリストに向かっての学習活動が求められると再認識できた。」「英語の能力をどうとらえるかについて,もう一度考え直す時期に来ていると感じた。」といった感想が寄せられました。

 樫葉みつ子先生は「高等学校英語科における効果的指導法」をテーマに,教科書の活用の仕方,帯活動を行う際の留意点,自律的学習者の育て方などについて,演習を交えながら講義をしてくださいました。
  
 受講者からは「生徒の状況・状態を考慮しながらの指導法が大変参考になった。」「勤務校でいかに有機的に機能させるかを検討する土台ができた。」「情熱的なレクチャーだった。自分の授業のあり方について考えていこうと思った。」「スピーキングテストも,時間や教員数を考えると大変ですが,できる限り取り組んでいきたい。」といった感想が寄せられました。


【校種別研修(中・高等学校)】

 8月6日(木)に,中学校・高等学校英語科教員対象にした研修を行いました。

 午前中は,高等学校教諭1名と中学校教諭2名による,英語教育推進リーダー中央研修の伝達講習を実施しました。

 午後は,灘中学校・高等学校 ピーター・ファーガソン 教諭を講師にお招きしました。ピーター先生は「授業でめざすものとその指導法」をテーマに,All in Englishで,演習を交えながら講義をしてくださいました。

 受講者からは「いろいろな活動を,ペアだけでなくグループへと広げたり,ちょっとした工夫で効果が上がることがわかったので実践していきたい。」「話し手の人間関係をベースにした発話を生徒たちに教え,使えるようにしたいと思います。」「会話を続ける手段について教える必要があると実感した。」といった感想が寄せられました。

 

1月5日(火)に,中学校・高等学校英語科教員対象にした研修を行いました。

 午前中は,高等学校教諭と中学校教諭による,英語教育推進リーダー中央研修の伝達講習を実施しました。

 午後は,筑波大学 教授 卯城 祐司先生による講義「英語で英語を読む授業:目指していること、いないこと」がありました。
 

 受講者からは「最近の英語教育を取り巻く現状や今後向かう方向がよく理解できた。」「生徒に応じた教材作りの重要性を感じた。自分のハンドアウトを見直したい。」「4回の研修で,毎回中央研修の内容を知ったり,最新の英語教育の情報について知識を深めたりすることができ,普段の授業を見直すきっかけをいただいた。」といった感想が寄せられました。