高等学校芸術科(音楽)

高等学校芸術科(音楽) 担当者からの情報

平成30年度音楽科学習支援

音楽科学習指導案(様式例)及び「平成30年度の重点」授業構想シート,授業改善シートをアップしました。どちらも新学習指導要領に対応したものとなっております。ご利用ください。

様式:音楽科学習指導案.jtd
指導案の書き方.jtd
授業構想シート・授業改善シート.jtd
指導案の書き方.pdf
授業構想シート・授業改善シート.pdf

研修講座実施報告

今日から生かせる!三味線と長唄
 7月28日(金)に講師として徳島県邦楽協会より三木千佳子先生をお迎えし、三味線と長唄の研修を開催しました。午前は三味線の組み立てから基本的な奏法と阿波踊りのおはやしなどの簡単な曲の演奏までの実技講習を行いました。午後は三味線音楽についてのご講義と、長唄の歌い方や間の取り方など、実際に三木先生にお手本を示していただき、実技指導をしていただきました。受講者からは「基本から詳しく説明していただきよく分かった。」「とても丁寧に教えていただき初心者にも分かりやすく楽しく取り組めた。」という感想が寄せられました。

◎研修の様子

箏の魅力教えます!
 7月31日(月)に講師として徳島県邦楽協会より遠藤綾子先生をお迎えし、箏の実技講習と指導方法を学びました。柱の立て方から調弦、奏法など基本的な内容から始めました。ほとんどの受講者が初心者にもかかわらず、午前中には全員で二部に分かれて合奏し、一曲を完成させるほどに上達しました。午後からは2人組になり創作活動に取り組みました。受講者からは「指導に自信がなかったが、少し自信をもって子供に教えることができるようになった。」「授業で積極的に取り入れたい。」などの感想が寄せられ、箏の指導に自信がもてるようになった様子が見られました。

◎研修の様子

尺八を作って楽しく吹いてみよう!
 8月1日(火)に講師として徳島県邦楽協会会長の大西清一二(せいいちふう)先生をお迎えし、午前は塩ビ管での尺八製作、午後は実技指導をしていただきました。塩ビ管での製作では穴の間隔や吹き口の角度など、先生にご助言いただきながら、慎重に塩ビ管製尺八を完成させました。また午後からは塩ビ管製尺八を試した後、本物の尺八で実技指導をしていただきました。先生の演奏する音を聴かせていただき、受講者からは「音が柔らかくてすばらしかった。」「今まで触ったことのない楽器を体験でき親しむことができた。また、本物の音が聴けてよかった。尺八の魅力を子供たちに紹介したい。」という感想が寄せられました。

◎研修の様子

高等学校芸術科(音楽)の授業に役立つ情報です。

  • 音楽科に関するデジタル教材があります。
     →詳しくはこちらをクリックし,検索してください。
      http://kyozai.tokushima-ec.ed.jp/

  • 年間指導計画について
     平成25年度より新しい学習指導要領が全面実施されています。めざす生徒の姿・目標及び内容や指導のあり方について明確にし,音楽科の指導計画をたてましょう。

  • カリキュラムサポートセンターには,指導案やワークシート等資料が閲覧できるようになっています。どうぞご活用ください。

音楽科学習指導案について
指導案の書き方及び指導案の枠を準備しました。どうぞご活用ください。

高等学校芸術科(音楽)

高等学校芸術科(音楽) 支援

高等学校音楽に関する質問や教材に関する御相談などに応じます。

[平成26年度]

♪和楽器の指導方法について学ぼう~尺八~
 平成26年7月31日に「和楽器の指導方法について学ぼう~尺八~」の講座を開きました。講師として徳島県邦楽協会会長,大西晴一二先生をお迎えし,大変熱心なご指導で,受講者とともに有意義な時間を過ごしました。
 午前中は,塩化ビニルで自作の尺八を製作し ( 写真① ),午後は自分で制作した尺八 を実際に演奏しました。( 写真②~④ )

写真①     写真②
《 写真 ① 》
自分の尺八を製作しています。
歌口の部分を削っています。
  《 写真 ② 》
丁寧に吹き方の説明をして頂き,
受講者の方が一生懸命音を出しています。 
写真③  
《 写真 ③ 》
一人一人の音を確認しながら
的確なアドバイスを頂きました。
  《 写真 ④ 》
全員で「さくらさくら」の曲に
挑戦しました。

 

 受講者の方からは,「普段触れることのない尺八がとても身近に感じられ,学校においてもぜひ子どもたちと触れてみたい。」や「様々な奏法を直接生演奏で聴くことができ大変参考になった。」など,次回も参加したいという意見がきかれました。

♪和楽器の指導方法について学ぼう~長唄・三味線~
 平成26年8月1日に「和楽器の指導方法について学ぼう~長唄・三味線~」の講座を開きました。講師として徳島県邦楽協会副会長,三木千佳子先生をお迎えし,三味線の基本奏法から阿波踊りのぞめきまで一緒に演奏しました( 写真①~③ )。また,今回は徳島県邦楽協会と徳島県の音楽教師で作成した *「日本の伝統音楽の教材開発」の冊子の中の曲を使い,奏法等を教えていただきました。児童生徒に直接指導する際のポイントなどもお教えいただき,たいへん勉強になりました。最後に三木先生に長唄を歌っていただき, 三味線だけでなく日本の伝統的な歌に聴き入りました。( 写真④ )

写真①     写真②
《 写真 ① 》
糸のかけ方から基本奏法まで丁寧に
教えていただきました。
  《 写真 ② 》
「日本の伝統音楽の教材開発」の冊子の
中の教材を使いました。
写真③   写真④
《 写真 ③ 》
ぞめきにも挑戦しました。
  《 写真 ④ 》
最後に三木先生の長唄・三味線を聴かせ

 

 受講者の方からは,「知っているつもりのことでも新たな発見や驚きがあった。」や「現在の勤務校は阿波踊りの鳴り物を子どもたちがしているので,たいへん勉強になった。」 等の意見が寄せられました。また,三木先生の長唄が素敵で,また聴きたいという受講者も多かったです。
 「日本の伝統音楽の教材開発」の中の資料を使ってのご指導は有意義なものでした。

♪*「日本の伝統音楽の教材開発」について
 現行の学習指導要領では,小学校では,3・4年生から「我が国の伝統音楽」の鑑賞を取り入れなければなりません。本県の子どもたちは,「よしこの」のリズムなど,郷土の伝統音楽に触れる機会は多いものの,全ての小学校で伝統音楽の指導が積極的に行われているとはいえないのが現状です。
 また,中学校では,7割弱の学校が民謡を取り扱い,地域や子どもの実態に合う教材を取り上げています。ゲストティーチャーや生徒の生演奏を聴いて鑑賞を行っている学校もありますが,より充実した伝統音楽の指導のために教員の指導力の向上が求められています。
 そこで,和楽器においては平成17年度から徳島県邦楽協会のご協力により,夏休みに和楽器実技講習会を行い,平成26年度も「尺八」「三味線・長唄」「箏」の3講座を実施しました。音楽の授業で「我が国や郷土の伝統音楽」を扱う上で,取組の成果が上がってきています。さらに,平成23年度より伝統音楽普及促進支援事業において,実演家と教師が連携し,徳島県邦楽協会主催のもと,教材作成事業を行いました。
 それが,*「日本の伝統音楽の教材開発」です。この教材の完成を機に,徳島県邦楽協会の御協力で,*「日本の伝統音楽の教材開発」をクリックすると教材開発本を閲覧・ダウンロードできるようになっております。
 様々な曲の他,指導案やワークシート,奏法のDVDが掲載されています。積極的なご活用を期待しています。
 この教材は,伝統音楽普及促進支援事業において3年間かけて作成した教材を実際に各学校で使用していただき,学校教育における実演家と教師の協力体制の素地を整え,「伝統音楽」の普及活動の促進に努めるのが目的です。
 総合教育センターでは,今後とも,子どもが感性を働かせて,音楽のよさや面白さ,美しさを感じ取ることができる音楽科教育の推進のために努めてまいります。

♪和楽器の指導方法について学ぼう~箏~
 平成26年8月6日に「和楽器の指導方法について学ぼう~箏~」の講座を開きました。講師として徳島県邦楽協会事務局長,遠藤綾子先生をお迎えし,箏の柱(じ)のたて方,爪の付け方から基本奏法まで丁寧にお教えいただき( 写真①② ),最後に「さくらさくら」をバリエーションも入れながら二部に分かれて演奏しました。( 写真③ ) 
 遠藤先生の生演奏も素晴らしかったです。( 写真④ )

 写真①       写真②
《 写真 ① 》
箏の基本的な奏法を教えていただきました。
  《 写真 ② 》
受講者の方も一生懸命に演奏しました。
 写真③    写真④
《 写真 ③ 》
バリエーションを考えたり二部合奏を
したりと大変楽しかったです。 
  《 写真 ④ 》
遠藤先生の音色の美しいこと!!
受講者一同聴き惚れました。


 受講者からは,「様々な演奏法を教えていただき,音色を楽しみながら技能を習得できた。」や「生徒たちに和楽器に触れる機会をどんどん積極的につくっていきたい。」などの意見がありました。また,和楽器を用いた授業の工夫のヒントもたくさん教えていただき,充実した時間を過ごしました。

♪音楽科授業づくり~入門編~
 平成26年8月26日に「音楽科授業づくり~入門編~」の講座を開きました。講師として徳島県立城ノ内中学校教諭,新谷公子先生と徳島県邦楽協会の遠藤綾子先生をお迎えしました。
 午前中は指導主事より表現領域(歌唱・器楽・音楽づくり)の授業づくりについての講義・演習を行いました。特に,リトミックや授業の始めに行うリズム運動など,即授業に取り入れられるヒントをたくさん提示しました。歌唱は「もみじ」の学習のねらいや評価規準を確認するなどし,歌唱指導する際のポイントについても共有しました。そのあと,鍵盤ハーモニカとソプラノリコーダーを使い,絵を見て音楽づくり(創作)に挑戦しました。どの受講者も児童の気持ちになり取り組んでおられました。
 午後からの研修では,新谷先生と遠藤綾子先生のTTの授業展開で( 写真①② ),筝の組立から基本的奏法を指導していただきました( 写真③④ )。2人の先生の温かい言葉かけや丁寧なご指導が,今後の授業展開に役立つものと確信しています。

写真①     写真②
《 写真 ① 》   《 写真 ② 》
写真③   写真④
《 写真 ③ 》   《 写真 ④ 》

 

 受講者からは,「筝に初めて触れて貴重な体験となった。子どもたちにもぜひいろいろな奏法を教えたい。」等,意欲的な意見が聞かれ,今後の伝統音楽普及や子どもたちへの指導に役立てていただきたいです。

支援スタッフ
教職員研修課 上原 祥子
(088-672-6419)