2015年12月の記事一覧
中学校音楽科に関する質問や依頼,教材に関する御相談などに応じます。
- 研修講座について
[平成27年度]
♪尺八を作って楽しく吹いてみよう!
平成27年7月27日に「尺八を作って楽しく吹いてみよう!」の講座を開きました。講師として徳島県邦楽協会会長,大西晴一二先生をお迎えし,大変熱心なご指導で,受講者とともに有意義な時間を過ごしました。
午前中は,塩化ビニルで自作の尺八を製作し ( 写真① ),午後は自分で制作した尺八を実際に演奏しました。( 写真②~④ )
《 写真 ① 》
自分の尺八を製作しています。
歌口の部分を削っています。《 写真 ② 》
丁寧に吹き方の説明をして頂き,
受講者の方が一生懸命音を出しています。
この日は一般の方も参加しました。《 写真 ③ 》
一人一人の音を確認しながら
的確なアドバイスを頂きました。《 写真 ④ 》
全員で「さくらさくら」の曲に
挑戦しました。
受講者の方からは,「尺八がとても身近に感じられ,学校においてもぜひ子どもたち に触れさせたい。」や「様々な奏法を直接生演奏で教わることができ大変参考になった。」 など,意見がきかれ,一般県民の方からも大変好評でした。
♪今日から生かせる!三味線と長唄~指導資料がいっぱい~
平成27年7月21日に「今日から生かせる!三味線と長唄~指導資料がいっぱい~」の講座を開きました。講師として徳島県邦楽協会副会長,三木千佳子先生をお迎えし,三味線の基本奏法から阿波踊りのぞめきまで一緒に演奏しました( 写真①~④ )。また,今回は徳島県邦楽協会と徳島県の音楽教師で作成した *「日本の伝統音楽の教材開発」の冊子の中の曲を使い,奏法等を教えていただきました。児童生徒に直接指導する際のポイントなどもお教えいただき,たいへん勉強になりました。最後に三木先生に長唄を歌っていただき, 三味線だけでなく日本の伝統的な歌に聴き入りました。《 写真 ① 》
糸のかけ方から基本奏法まで丁寧に
教えていただきました。《 写真 ② 》
「日本の伝統音楽の教材開発」の冊子の
中の教材を使いました。《 写真 ③ 》
「阿波踊り」のぞめきにも挑戦しました。《 写真 ④ 》
最後に三木先生の長唄・三味線を聴かせ
ていただき,受講者もうっとりでした。
受講者の方からは,「糸のかけ方やメンテナンスの仕方まで丁寧に教えていただき授業に役立てられる。」や「三味線の音色の美しさを改めて知った。是非子供たちと一緒に勉強していきたい。」 等の意欲的な意見が寄せられました。また,三木先生の長唄が素敵で,また機会があったら聴きたいという受講者も多かったです。
「日本の伝統音楽の教材開発」の中の資料を使ってのご指導は有意義なものでした。♪*「日本の伝統音楽の教材開発」について
現行の学習指導要領では,小学校では,3・4年生から「我が国の伝統音楽」の鑑賞を取り入れなければなりません。本県の子どもたちは,「よしこの」のリズムなど,郷土の伝統音楽に触れる機会は多いものの,全ての小学校で伝統音楽の指導が積極的に行われているとはいえないのが現状です。
また,中学校では,7割弱の学校が民謡を取り扱い,地域や子どもの実態に合う教材を取り上げています。ゲストティーチャーや生徒の生演奏を聴いて鑑賞を行っている学校もありますが,より充実した伝統音楽の指導のために教員の指導力の向上が求められています。
そこで,和楽器においては平成17年度から徳島県邦楽協会のご協力により,夏休みに和楽器実技講習会を行い,平成27年度も「尺八」「三味線・長唄」「箏」の3講座を実施しました。音楽の授業で「我が国や郷土の伝統音楽」を扱う上で,取組の成果が上がってきています。さらに,平成23年度より伝統音楽普及促進支援事業において,実演家と教師が連携し,徳島県邦楽協会主催のもと,教材作成事業を行いました。
それが,*「日本の伝統音楽の教材開発」です。この教材の完成を機に,徳島県邦楽協会の御協力で,*「日本の伝統音楽の教材開発」をクリックすると教材開発本を閲覧・ダウンロードできるようになっております。
様々な曲の他,指導案やワークシート,奏法のDVDが掲載されています。積極的なご活用を期待しています。
この教材は,伝統音楽普及促進支援事業において3年間かけて作成した教材を実際に各学校で使用していただき,学校教育における実演家と教師の協力体制の素地を整え,「伝統音楽」の普及活動の促進に努めるのが目的です。
総合教育センターでは,今後とも,子どもが感性を働かせて,音楽のよさや面白さ,美しさを感じ取ることができる音楽科教育の推進のために努めてまいります。♪箏の魅力教えます!~今日から私も箏の先生~
平成27年8月7日に「箏の魅力教えます!~今日から私も箏の先生~」の講座を開きました。講師として徳島県邦楽協会事務局長,遠藤綾子先生をお迎えし,箏の柱(じ)のたて方,爪の付け方から基本奏法まで丁寧にお教えいただき( 写真①② ),最後に「さくらさくら」をバリエーションも入れながら二部に分かれて演奏しました。( 写真③ )
遠藤先生の「六段の調べ」の生演奏も素晴らしかったです。( 写真④ )《 写真 ① 》
箏の基本的な奏法を教えていただきました。《 写真 ② 》
受講者の方も一生懸命に演奏しました。《 写真 ③ 》
バリエーションを考えたり二部合奏を
したりと大変楽しかったです。《 写真 ④ 》
遠藤先生の音色の美しいこと!!
受講者一同聴き惚れました。
受講者からは,「様々な演奏法を教えていただき,音色を楽しみながら技能を習得できた。」や「生徒たちに和楽器に触れる機会をどんどん積極的につくっていきたい。」などの意見がありました。また,和楽器を用いた授業の工夫のヒントもたくさん教えていただき,充実した時間を過ごしました。♪音楽科授業づくり~入門編~
平成27年8月26日に「音楽科授業づくり~入門編~」の講座を開きました。講師として徳島市論田小学校 松浦孝憲校長先生をお迎えしました。
午前中は指導主事より表現領域(歌唱・器楽・音楽づくり)の授業づくりについての講義・演習を行いました。特に,リトミックや授業の始めに行うリズム運動など,即授業に取り入れられるヒントをたくさん提示しました。歌唱は「もみじ」の学習のねらいや評価規準を確認するなどし,歌唱指導する際のポイントについても共有しました。そのあと,鍵盤ハーモニカとソプラノリコーダーを使い,絵を見て音楽づくり(創作)に挑戦しました。どの受講者も児童の気持ちになり取り組んでおられました。
午後からの研修では,徳島市論田小学校 松浦孝憲校長先生の器楽及び鑑賞領域の講義で( 写真①②③ ),授業の中でのリコーダーの取り組み方をわかりやすくご指導いただき受講者からも大変好評でした。今後の授業展開に役立つものと確信しています。《 写真 ① 》 《 写真 ② 》 《 写真 ③ 》
受講者からは,「リコーダーや様々な楽器の使い方が分かり,2学期からの授業に役立てる。」「楽器一つの奥が深く知らないことがたくさんあった。これからも勉強を続けたい。」等,意欲的な意見が聞かれ,今後の子供たちへの指導に役立てていただきたいです。 -
年間指導計画について
*学習指導要領でめざす子どもの姿・目標及び内容や指導のあり方について明確にし,音楽科
の指導計画をたてましょう。
*年間計画を立てる際には,〔共通事項〕を明記し,年間を見通して各学年の子どもにはぐくむ資
質や能力を先生方が把握し,年間の題材についての指導に当たりましょう。
*題材の指導計画についても〔共通事項〕の位置づけを明確にし,〔共通事項〕を中心にした題材
のねらい・教材の選択・指導内容や指導方法などを考慮した指導計画をたてましょう。
*題材ごとの指導計画を作成する際,意図的・計画的に学力を育成する視点から
・題材の目標,ねらい
・学習指導要領の指導事項(〔共通事項〕は,題材の学習全体を貫いて重点となる音楽を形づ
くっている要素),指導内容(全ての子どもが学習する内容)
・教材(ねらいに適した音楽的な特徴等)
・(題材に即した)評価規準
・実際の学習活動の展開と評価規準の位置付け及び評価方法
などのそれぞれを明確にするとともに,計画全体の整合性・一貫性を確保する必要があります。<参考>中学校年間指導計画枠
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カリキュラムサポートセンターには,指導案やワークシート等資料が閲覧できるようになっています。どうぞご活用ください。
音楽科における学習評価及び中学校音楽科学習指導案について
学習評価及び学習指導案の書き方例,学習指導案(様式例)を示しました。どうぞご活用ください。
中学校音楽科 に関する質問や依頼,教材に関する御相談などに応じます。
支援内容(例)
- 音楽科の授業内容,指導方法に関すること
音楽「平成27年度の重点」の活用
・音楽「平成27年度の重点」授業構想シート・授業改善シート(PDFファイル)
・音楽「平成27年度の重点」授業構想シート・授業改善シート(一太郎ファイル)