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前期第5回「新未来とくしま講座」 『徳島の風流踊~阿波踊りもすごいけど他にも踊りがいっぱい~』  講師:庄武 憲子さん 

2025年9月7日 08時53分

  令和7年8月31日(日)午前10時から正午まで、総合教育センターのホールにて、前期第5回「新未来とくしま講座」が開催されました。徳島県立博物館民族担当学芸員の庄武憲子さんを講師にお迎えして『徳島の風流踊 ~阿波踊りもすごいけど他にも踊りがいっぱい~を演題にご講演いただきました。当日は、ホールとZOOM同期配信をあわせて72人が受講し、庄武さんの話に耳を傾けました。

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風流踊は、2022年、ユネスコの無形民俗文化財に登録されました。県内では「西祖谷の神代踊」が登録されています。日本の三大盆踊りの一つである阿波踊りとは別に、地域で伝承されている風流踊は数多く存在します。

徳島の風流踊は、「神踊」「鉦踊」「踊り念仏」「花取り踊」「太刀踊り」「雨乞い踊り」など多様で、それぞれの踊りに地域住民の願い、祈りなどが込められ伝承されているそうです。庄武さんからは、風流踊りとは何か、また徳島における風流踊りの分類や記録について、更に西祖谷の神代踊をはじめとした徳島県内に伝わる様々な風流踊りについて豊富な知見と貴重な映像資料をもとに大変わかりやすくご講義いただきました。

 

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  講座を通して、長い歴史の中で人々が安寧な暮らしを願い、祈りを込めながらそれぞれの地域で踊りを受け継いできたこと、その貴重な文化が徳島に多く残っていることの素晴らしさや意義について、たくさんの県民の皆様が思いを深める貴重な機会になりました。受講者アンケートからは、「沢山の踊りを紹介していただいて、こんなにも継承されている踊りがあるのにびっくりしました。なかなか伝えていくのは難しいこともあると思いますが、ずっと続けてほしいと思います。さすがに神代踊は素晴らしかったです。」「踊りの動画を見て地域の暮らしに昔から受け継がれた風習や伝統を次の世代に伝えていく大切さを学びました。」との声が聞かれ、盛況の中、前期最終回(第5回)の講座を締めくくることができました。

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  ☆「新未来とくしま講座」は徳島県立総合大学校が主催し、1年間を前期・後期に分けて実施する講座です。徳島の文化・自然・くらしに関する地域に密着した学習を行い、多くの方に長年ご支持いただいている講座です。引き続き、受講者の方々からの声をお伺いしながら、「ふるさととくしま」の素晴らしさや新しい魅力の発見の機会となる講座へとますます育てていきたいと思っております。前期講座は今回で終了です。10月頃より後期講座のご案内を始めます。後期講座もどうぞご愛顧ください。