『徳島ゆかりの写楽について』 講師:田村耕一さん 前期第2回「新未来とくしま講座」開催!
2025年7月16日 17時09分令和7年7月12日(土)午前10時から正午まで、総合教育センターのホールにて、前期第2回「新未来とくしま講座」が開催されました。特定非営利活動法人写楽の会 会長の田村耕一さんを講師にお迎えして『徳島ゆかりの写楽について』を演題にホールとZOOM同期配信をあわせて74人が受講し、田村さんの話に耳を傾けました。
今年の大河ドラマの主人公 耕書堂蔦屋重三郎は、歌麿が去ったあと、写楽を見いだし1794年5月江戸歌舞伎に出ている役者の大首絵を一挙28枚が売り出す大勝負に出ました。しかし、写楽は1795年正月にはぷっつりと姿を消します。1844年の「増補浮世絵類考」には「写楽、天明寛政年中の人、俗称斎藤十郎兵衛、居八丁堀に住す、阿波侯の能役者也」とありますが、資料は希薄で日本浮世絵史上最大のミステリーとなったとのことです。
「写楽の会」は1995年に発足。斎藤十郎兵衛の実在を証明し、2022年(コロナ禍で2年後にずれて実施)の写楽没後200年記念事業を実施、今年3月にはクラウドファンディングを活用して創作舞台「桜写楽」を旧徳島城表御殿庭園で上演するなど鋭意活動を継続されています。
田村さんは東洲斎写楽という徳島ゆかりの写楽の存在を通して、徳島の文化振興・活性化を願い活発に活動を続けられています。徳島の歴史を知る上でも本当に貴重な機会となりました。
受講者アンケートからは、「徳島県民として、もっと『写楽』を全国発信していかねばと思う。」「謎の人物東洲斎写楽について興味深く聴講させていただきました。」「大河ドラマ後半が楽しみです」との声が聞かれ、盛況の中、第2回目の講座を締めくくることができました。
☆「新未来とくしま講座」は徳島県立総合大学校が主催し、1年間を前期・後期に分けて実施する講座です。徳島の文化・自然・くらしに関する地域に密着した学習を行い、多くの方に長年ご支持いただいている講座です。引き続き、受講者の方々からの声をお伺いしながら、「ふるさととくしま」の素晴らしさや新しい魅力の発見の機会となる講座へとますます育てていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。