『心の指物』 講師:富永啓司さん 前期第1回「新未来とくしま講座」開催!
2025年7月3日 14時28分令和7年6月29日(日)午前10時から正午まで、総合教育センターのホールにて、前期第1回「新未来とくしま講座」が開催されました。富永ジョイナー有限会社 現代の名工 阿波四代目指物師の富永啓司さんを講師にお迎えして『心の指物』を演題にホールとZOOM同期配信をあわせて79人が受講し、富永さんの話に耳を傾けました。
富永ジョイナー有限会社は、明治28年創業、徳島県の阿波指物集団のこと。阿波指物は、釘を使わず木を差し合わせて寺社建築から家具・建具・指物まで製作する伝統技法です。
阿波指物集団の特徴は、古くから口伝で伝わる木工技術を、現代のアートシーンやデザインにマッチさせ、伝統技術をモダンに表現するところにあります。伝統を重んじ、基本を重んじ、その技術と感性が物創りに活されています。
富永さんは、次々と新しい可能性に挑戦されています。阿波指物の素晴らしい技術の存在を世界に発信し、現在、世界中に多くの支持者がいます。同時に、阿波指物の技術と伝統を次世代へつなごうとされる熱い思いを聞かせていただくこともでき、とくしまの伝統技術への理解を深めるすばらしい機会となりました。
受講者アンケートからは、「伝統、技術、ひらめき、向上心全てに感慨深いものがありました。」「すばらしい生き方をしていると思った。挑戦していく心構えがすごいと思った。」「指物のできあがり写真はとても綺麗なものでした。」「伝統技術を現代に伝え、より進化され未来へ発信される事、世界中に誇れる技術だと改めて感じました。」との声が聞かれ、盛況の中、第1回目の講座を締めくくることができました。
☆ 「新未来とくしま講座」は徳島県立総合大学校が主催し、1年間を前期・後期に分けて実施する講座です。徳島の文化・自然・くらしに関する地域に密着した学習を行い、多くの方に長年ご支持いただいている講座です。引き続き、受講者の方々からの声をお伺いしながら、「ふるさととくしま」の素晴らしさや新しい魅力の発見の機会となる講座へとますます育てていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。