小学校算数科

小学校算数科 担当者からの情報

正多角形のプログラミングの授業(2時間扱い)

プログラミングを体験しながら,論理的思考力を身につけさせる授業展開例です。

時代を超えて普遍的に求められる「プログラミング的思考」と算数科で身に付ける論理的思考とを関連付ける学習活動を紹介します。

うまくいかない(失敗する)→振り返る→原因を考える→確かめる→うまくいかない→振り返る→原因を考える→確かめる→という過程が重要です。

技能を与えるのではなく,児童が知っている見方(既習内容)を使って図形を構成する要素に着目して考える場(時間)を確保することが論理的思考力の育成につながります。

 

授業展開の概要  

(詳しい展開は「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」

https://miraino-manabi.mext.go.jp/content/111

に掲載されていますので,是非,算数科におけるプログラミングの本質的なねらいをご覧ください。)

本事例で紹介されているワークシート等 https://miraino-manabi.mext.go.jp/sites/default/files/001-02.pdf 

①児童が,ものさしと分度器を使って(上記のワークシート),円の中心角を等分する方法で正多角形をかく。しかし,正方形,正三角形,正六角形,正八角形‥をかくなかで,辺の本数が多くなると,ずれたり,かくことが大変になったりすると感じる。

②プログラミングソフトを利用して,教師のかき方を児童が真似して正方形をかく。
③児童が,各自でプログラミングを用いて正三角形をかいてみる。
④児童は,既習内容(60°)を用いても,正三角形がかけないという問題に出会う。   

⑤児童は,自分の意図する図形をかくためにどのように改善すればよいのかを考える。図形の構成要素に着目し,試行錯誤する時間が重要になる。

児童は自分のプログラミングを振り返り,既習内容を用いて原因を考える→確かめる→うまくいかない→考える→確かめる→・・・

⑥全体で正三角形,正六角形のかき方について話し合う。
⑦児童が,各自,図形に根拠等をメモする。

⑧一般化したあと,正十二角形などをかくと枠からはみでてしまうという新たな問題に出会う。新たな問題に出会いつつ,改善していくことを通してプログラミング的思考を育成する。

⑨本時の学習を振り返る。

啓林館の第5学年の教科書P192の学習後にこの授業を取り入れることが効果的です。

 

 

 

 

算数科におけるICT活用例「図形を動的に変化させる」

GeoGebraを用いると,図形を動的に変化させることができます。

 

「幾何 GeoGebra」

作図方法例.pdf

 

次の3点の作図方法の例を掲載しております。

 〇二等辺三角形が連続的に変化する中で正三角形になる

 〇平行四辺形が連続的に変化する中でひし形になる

 〇対角線の交点Oの位置を動かす

 

算数科におけるプログラミング事例

算数科 第5学年「円と正多角形」におけるプログラミング事例です。

授業のねらいは,プログラムを使って正多角形を描くことではなく,

描くためにどのようにプログラムを改善していけばよいかを考えることができること

です。

そのためには,児童が実際に考える場面を設定することが大切です。

 

「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」より

https://miraino-manabi.mext.go.jp/content/111

算数科におけるICT活用例

算数科の特質に応じたICT活用のポイントや事例について,参考にしてください。

文部科学省 StuDX Styleより

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/mext_00005.html

※事例にある,GeoGebraを用いたひし形の作図方法については,下記小学校算数科担当まで電話やメール等でいつでもお問い合わせください。

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支援スタッフ
学校経営支援課 大西 愛子 (088-672-5300)